2014年12月20日

Exif (exchangeable image file data) 情報が、本当に怖すぎるということについて。ケータイの写真をネットに上げたら、どこで何をしていたのかが、第三者に分かってしまう。あたしぁ、今とってもcreepyな気分だよ。



という話。

「誰も書けなかったネットビジネス13兆円の危険な錬金術」(宝島社)という本を読んでみた。

私は、IT技術にはそれなりには疎い。というより、ソーシャルネットワークとか、Facebookとかが流行りだした頃から全くついていけなくなり、ついていく必要もないありがたい環境にいるので、取り残されたままで安穏と暮らしている。Facebook もtwitterもやっていないし、やる気もない。

で、電車が来るまで時間があいたという理由で買った、上の宝島社の本を読んだのだ。何の気なく。この会社の書籍を読むのは10年ぶりだろうかと。

で、Exif (exchangeable image file data) 情報というもんが、怖すぎるので書く事にした。以下引用。

「今、デジカメやスマホで写真を撮るとExif(エグジフ)情報と呼ばれる文字情報などが自動的に埋め込まれます。ネットから簡単にダウンロードできる解析アプリを使うと、その写真の撮影日時やスマホの機種、サムネイルなどの撮影情報がわかります。さらに悪いことにスマホについているGPS機能が働き、位置情報まで埋め込まれる。その写真が、いつどこで撮影されたかが丸わかりになってしまうのです」(前出・N氏)
仮にツイッターやブログで「今日は家でごはんを食べた」と夕食風景を携帯で撮影し写真をアップすると、自宅のおおよその住所がExif情報に埋め込まれてしまうということになる。
(第3章 個人情報を喰いちぎるソーシャルメディア)

だそうだ。この後に、一人暮らしの女性は気をつけてね!(写真をネットにアップしたら、いまいる場所が特定されるよ!)と書いてある。

いや、宝島社、十年前と変わってない。このさらりと怖いこと書くとことか。さすが。

幸い、このExif情報はツールを使えば削除できるんだそうだ。しかし、GPS付きのカメラやケータイを知らずに使っていて、ネットに写真をアップしたらば、日付と場所が特定されるというのは、いくらなんでも怖すぎないか。この本は、2012年4月に出ているので、その後の事情が変わってなければ、結構な数の人間が、ネットにアップした写真を介して、悪意があるかもしれない第三者に行動と時間を追跡されていることになるのでは。こえー。

そう、これですよ。これ。この方向性。ついていけないわ、と思ったのが。IT技術が、個人情報を含むマスデータの蓄積と追跡とかに焦点が当たりだしてからだ。かつての夢の技術革新だったネットとIT技術が、自分の中で、creepyなものになっていったのは。それはまあいいか。個人的なことだから。

で、他ソース。

The hidden data your photos are giving to criminals and how to protect yourself.
(WCPO CINCINNATI 2013)

という記事では、Facebook に写真を載せていた女性が、その写真が解析されて、留守中に泥棒に入られたという事例が乗っている。
他、アフガニスタンにいるアメリカ軍兵士が写真を撮ってネットに載せたら、Exif 情報を介して基地の正確な位置まで分かってしまったという事例が乗ってる。大丈夫かアメリカ軍。
また、他、爆弾をつくってその写真をネットに上げて「これでドカーンだ」とかやっていたおバカな生徒が、Exif情報をもとに特定されて警察に逮捕された、という事例があった。

他、
Dark Side of Tech teaches Internet , phone safety.
(the Almanac 2014)
というサイト記事は、ネットでのトラブルに巻き込まれやすい10代生徒に対しての講演内容だが、そこでもExif情報の危険性が言われている。写真には、GPSによる位置情報と時間が、記録されてしまう、と。それをアップすると・・・。怖いなあ。やっぱり。

他にもネットで探してみたが、関連記事があまり出てこないのでこの辺で。大手メディアをあたっても、あんまり記事がヒットしないのだ。

以下、個人的な意見。
こういうのは勘弁してほしい。知らないところで追跡されているとかcreepyにも程があるんだぜ。そもそも、個人に、気づかないままで不当なリスクを負わせるというのは、どう考えても納得できない話だ。
ケータイを買うとき、カメラを買う時に「写真には、デフォルトのままだと現在位置と時間が記録されるので、それをネットに上げたら追跡されるかもよ?」とかいう話はあるの?あるもんなの?

・・・あたしぁ、今とってもcreepyな気分だよ。








posted by ペンギン太郎 at 01:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月01日

男性の医師は一般人と比べて自殺のリスクが41%高く、女性の医師は、一般人と比べて自殺のリスクが127%高い。



という話。


JAMA(The Journal of the American Medical Association)のサイトにあった、


Recent Suicides Highlight Need to Address Depression in Medical Students and Residents.


という記事を読んだ。アメリカだと年間300-400人も医師が自殺しているという。なんという損失。


で、

Suicide Rates Among Physicians : A Quantitative and Gender Assessment(Meta-Analysis). Am J Psychiatry 2004; 161:2295–2302


という論文が引用されていたんで、読んでみた。

この論文によれば、医師の自殺率が一般人よりも高いという報告は、以前からもあったらしい。そして、1960年から2003年までの、基準を満たす25の論文のメタアナリシスを行ったという。


その結果、一般人と比べた場合の、男性医師、女性医師の自殺率の相対危険度は、


男性医師:1.41 (1.21-1.65 , 95% CI)

女性医師:2.27 (1.90-2.73 , 95% CI)


となるらしい。


After assessment of the methodologic aspects of the studies, the results from our meta-analysis confirm previously reported physicians’ suicide rate ratios and suggest that the actual suicide rate ratio of female physicians is substantially higher than that of male physicians.


とあるから、これらの数字も女性医師の自殺率が高い傾向も、妥当性のある話だと分かる。

特に、女性医師が一般人より2倍以上の自殺のリスクがあることは、特記に値する話ではなかろうかと。


もとのJAMAの記事だと、いかに自殺を減らすかの取組みなどが書いてあるのだが、とても難しそうである。というより、データを取るのすら難しそう。


アメリカの医学生の自殺についてデータを取ろう提案したところ、学校関係者から


We will not be known as the suicide school. If we track that data, the media’s going to get ahold of it.”


という反応が来たという。そうだろうかと。

そんなデータがあったら、マスコミの方々は「全米医学部自殺者ランキング」とか作って遊びそうだしね。


社会的に深刻な事態になっているのに、データ採取が困難で実状が把握できない 

→ 原因は、関係者がマスコミの報道を恐れるから


っていう状況設定は、他にも多々あるのではないのかとは想像。

posted by ペンギン太郎 at 21:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月24日

成果主義について。目標が高すぎるとリスクの評価ができなくなる。偉い人は、簡単にクリアできる目標を設定して、その成果として莫大な報酬を受け取る。



という話。


ガーディアン紙の記事を読んでいたところ、


Goals Gone Wild: The Systematic Side Effects of Over-Prescribing Goal Setting.


というハーバードビジネススクールのworking papers のリンクに飛んだので読んでみた。

目標設定(Goal setting)が、いかに有害な結果をもたらすのか、というのが論文の主旨。


以下概要。


目標設定が有害になるケース。


(1)目標そのものが間違っていた。

利益より歳入を重視したエンロンは破綻した。


(2)目標をクリアするまで期間が適切でない。

短期目標に達成するために、長期計画が犠牲になる。会計報告書を頻繁に出す会社ほど、研究開発の投資が少ない。


(3)目標が天井効果を産む。

1ヶ月の目標を早めに達成した営業職員は、月の残りの日数をゴルフをして遊ぶかもしれない。


(4)目標が高すぎると、高いリスクの選択肢を選ぶ → 結果、破滅。

コンチネンタル・イリノイ銀行は、銀行貸付でトップになろうとした。無理な目標設定のために、高リスクの貸付をやりまくった結果、債権が焦げ付いて破綻寸前。政府が救済するはめに。


(5)目標達成のために、不道徳な行動をする。

Sears は自動車修理ユニットに1時間147ドルという目標を課した。しかし、修理ユニットは、目標達成のために必要のない修理をして、顧客からその分の額を詐取した。


(6)目標が学習や協力を妨げる。

目標に集中することで、他のことが学べなくなる。目標設定による過度な競争の結果、社員が協力するのが難しくなる。


(7)目標設定が、利己的な利益誘導になることがある。

利己的なCEOが、簡単にクリアできる目標を設定して、その成果として巨額な報酬を受け取る。


読んでみたが、これは成果主義の話だろうと。つまり、成果主義の裏返しなのが、目標設定(Goal Setting)なんだろう。ハーバードビジネススクールの論文だとしたらば、アメリカでも成果主義の欠陥は認知されてきているということか。特に、


(7)目標設定が、利己的な利益誘導になることがある。


は、日本でも見られる現象になってきつつあるのが悲しいところだぜ。会社のトップが、特別な努力をしなくても良い方向に行く、と予想できる事を目標にする。そして(予想通りに)目標は達成された、と自分の手柄にして、それを成果に巨額の報酬を受け取る。

成果主義の文脈の中では、決して悪いことではない。これが成果主義だと言われれば、全くその通りとしか・・・。

(偉い人の主張する成果なんぞ、庶民は、割引いて聞いた方が良いということだろうか。)


後は、(5) 目標が高すぎると、高いリスクの選択肢を選ぶ → 結果、破滅。

というのは、個人的にも思い当たる節もある。冷汗をかいた経験が・・・。

特にあともう一歩のところでゴールだ、という状況だと完全にリスク計算が狂ってしまう。が、これは、リスク回避して「あの時、やっておけば良かった」と後悔するほうがましか、リスク回避せずに破滅して「あの時、やらなければ良かった」と後悔するほうがましかという選択肢なので、個人個人によって見解が違うと思う。

コンチネンタル・イリノイ銀行の中の人が、リスクを取らずに平穏に銀行業をやっていたとしたらば、「あのときアグレッシブに攻めていれば、業界トップになったかもしれないよ」と後になってグダグダ言ってた可能性がある。


というより、「あのとき、○○してれば今頃は・・・」という後悔は、実は、その時に(無意識かもしれないが)賢明なリスク回避の判断をして、破滅から逃れたことを理解してないケースなのかもしれない。


posted by ペンギン太郎 at 16:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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