2015年08月02日

わが国のチキンホーク保守派(笑)の国防議論、外交議論のまとめ



という話。


前回、チキンホークと徴兵制について書いた。

国防議論は、外来は不毛な物だと考えている。なぜか。民主主義国家にいたとて、国民である我々には十分な情報が与えられていないからだ。どこの国でも軍事情報は国家の最高機密である。不十分な情報をもとに議論をすれば、妥当性を欠く結論になるのは当然の話だ。


が、今現在、おこっている事象から、ある程度の方向を帰納的に推論することは可能である。その推論から、正しいか正しくないか、の判断は無理だとしても、明らかに間違っているか間違っていないか、の判断は可能だ。私の書いた安倍首相批判と徴兵制議論は、それ以上でもそれ以下でもない事は断っておく。


で、本題。

チキンホーク保守者(笑)が、いかに歪んだ馬鹿馬鹿しい主張をしているか、点検していこうというのが、今回の記事だ。


アメリカはわが国の軍事同盟国である。冷戦終結後は、唯一の軍事超大国だ。

日本は国内に米軍基地を有する。日米安全保障条約という条約がある。そして、日本国の中の米軍基地の7割が沖縄にある。


@さて、日本は、アメリカに駐留を続けてほしいのか。ほしくないのか。アメリカに軍事面で依存したいのか。したくないのか。

ここで議論がわかれる。自国軍による国防と米軍依存の国防。どっちがいいの?あるいはどっちが現実的なの?


過去を見る限り、軍事面ではアメリカは日本を一度も裏切ってない。私の知る限り、アメリカが同盟国を裏切ったことも無い。現時点では、アメリカは信用できると考えるし、米国依存の国防の継続も非現実的とは思わない。軍事的フリーライダー(ただ乗り)の問題はある。このただ乗りの部分は、為政者はよくよく国民に説明する義務がある、


が、アメリカが敵対国、例えば北朝鮮などに対して日本国土を危険にさらしてまで妥協的な態度を撮り続けるなら、この限りではない。安保条約は破棄して、自主防衛に切り換えなければならない。巨額の軍事負担の財源維持のためには、消費税は50パーセントくらいになるだろうし、年金も社会保障も消滅するかもしれないけど、それは仕方がないことだ、と自分ならあきらめる。

プライドの面から言えば、自分は自主防衛派だが、財政的にあるいは社会的コンセンサスの問題からすれば、とても現実的な話ではない。国家財政赤字は天文学的数字だし、過去の歴史で、軍隊のシビリアンコントロールに失敗し、軍隊が暴走したトラウマはそう簡単には消えない。実現には、相当長い時間がかかるだろうが、自主防衛への切り替えはやる価値があると考える。ただ、とても難しい。


Aこのアメリカとの同盟の問題は、具体的には沖縄の問題である。沖縄の米軍基地をどうするか。地元住民にどう納得してもらうのか。それとも県外に移転するのか。移転するとしたら、それはどこなのか。


チキンホーク保守派(笑)の主張は、なんと


アメリカとの軍事同盟と日本の軍事フリーライダー(ただ乗り)は堅持しつつ、沖縄人は米軍基地の負担には、黙って耐え忍べ。


というものだ。こんな情けない主張を、正々堂々と強面に主張しているのである。誰かに守ってもらいながら、そのツケは誰かに押し付けるのが正しい、という。それで愛国者のつもりなんだから、ギャグを通り越して存在自体が悲劇と言える。


私は、どんなに負担が増えようが、国家のプライドと今後の日本の将来のため、アメリカ依存はやめて、自主防衛に切り替えよう、自分たちの国は自分たちで守ろう。

という立場の保守派の主張は理解できる。愛国者だと言いたければ、ああ、あなたは愛国者です、と答えよう。自信を持って。


だが、このチキンホーク保守派(笑)はいったい何なんだ。アメリカにベッタリ頼りながら、自分には関係ない沖縄では何がおこっても知らねえよ、のどこが愛国者なんだ。沖縄は日本の国土であるのに。理解できない。


次。

B周辺国(中国韓国北朝鮮)への対応をどうするか。外交的手段で平和と安定を維持することは可能なのか。


フランス革命の時に、タレーランという政治家がいた。個人的なパーソナリティは本当にどうしようもない奴で、調べてみても嫌悪感しか湧かない人物だ。しかし、歴史的にみて、彼の貢献はただならぬ物がある。

ナポレオンは最終的に敗北した。フランスは、ほぼ欧州全土の国から敗北。その後の戦勝国との交渉にあたったのが、このタレーランである。

敗戦国は悲惨だ。領土分割の要求もあるだろう。金も要求されるかしら。しかし、タレーランは、交渉相手の戦勝国にこう言った。

「僕たちは友達じゃないか。いろいろ不幸なことはあったけど、今後は、友達だろう。友達だよね。そうだよね。」

タレーランは、まずは、今後、将来に渡ってのフランスと他国の友好関係を確認した。その後に一転

「君たちは、友達から何かを取り上げるつもりなのか!さっき友達って言っただろう!」

と、領土要求も賠償要求も突っぱねたのである。このギャグのような 友 達 大 作 戦 で、フランスは敗戦国なのに、何も失わずに済んだという(笑)。外交的勝利の真骨頂だろう。


この話を知ってから、フランスについて興味をもっていろいろ調べたのだが、フランスの優秀な政治家はこんなんばっかりだ。手玉ころころ。手玉ころころ。いつの間にやら、相手に主導権を握られて、思い通りにされてしまう。圧倒的な頭脳と圧倒的な教養、そして圧倒的な個のパワーで主導権を奪う。これは勝てないわ、と調べながら思った。国と国との関係は、結局は個と個の関係なのだ。強い個を持つ人間を産み出す国は、強いのだ。


さて、何が言いたいのか、と言えば、外交的手段の使い方である。相手を力で打ち負かして屈服させるだけが、勝利ではない。逆に、力で勝てない相手には、ひたすら卑屈に振る舞わなければならない、ということもないのだ。


さて、チキンホーク保守派(笑)の主張にもどろう。彼らの主張はシンプルだ。ひたすら中国韓国北朝鮮に対して強硬に振る舞え、というのだ。が、その根底にある反韓国観、反中国観は、目も当てられない楽観論と、怠惰な思い込みで満ち満ちているのだ。

現実には、経済的にもライバルになり、科学技術の面でも侮れず、日本との差は縮まるばかりか追い越されるのも時間の問題である(特に中国)。しかも、彼らは分野によっては、ルール無視でやってくるから大変だ。さてどうする。


てごわい競争相手に成長した中国韓国に、どう対抗するのかは真面目に考えなければならないし、彼らの言う反日プロパガンダにいかに理性的に品位を損なわずに反論するかも問題だし、覇権志向の中国との関係を、安全保障の観点からどうするか、は、いずれも難しい課題である。それを外交的手段で達成するとなると、よほど頭を使わなければならないのだ!あの、友 達 大 作 戦 のタレーラン先生に大いに学ばねばならない!

私は、この問題については答えを出せるほど賢くない。しかし、チキンホーク保守派(笑)がいかに愚かな主張をしているか、は分かる。どんな主張をしているかだって?言っていいかね。


「何もしなくても、中国も韓国も勝手に滅びます」


ぷ(笑)。さすがはチキンだけのことはある。戦う前から、相手が自滅することを期待しているのである。頭の悪いどこかの総理大臣の真似をしてたとえ話で言おう。運動会の徒競走で例えれば、足が速い奴が転んでくれるから自分は一番になれる、と思い込んでいるのと一緒だ。

なんと、チキンホーク保守派(笑)は、この山積みの難題に対して、中国も韓国も自滅するから、何も方策を取らなくても大丈夫だよ、と主張しているのだ。馬鹿馬鹿しくて腰が抜ける。


これに合わせて、前の記事で書いたC自分は戦争に行きたくないし徴兵制も嫌だ。でも日本は、戦争はできる国にしてほしい。

を合わせてみよ。主張の是非云々より、根本的なメンタリティが下劣で卑怯で、臆病だ。胸くそ悪い。


まとめよう。チキンホーク保守派(笑)の主張

「日本国土はアメリカに守ってもらう。沖縄はアメリカ軍基地の負担に文句を言うな。中国と韓国は、自滅するから日本は何もしなくても大丈夫だ。ひたすら強い態度に出ればいいだけだ。自分は戦争には行かない。徴兵制も嫌だ。でも、日本のためには戦争が出来る国にしないとダメだ。自分以外の奴が戦争に行って死ぬのは問題ない」


こういう奴らが熱烈に支持するのが、安倍首相なのだと思ったら、前の記事ではさんざんに書いた安倍首相が気の毒になってきたくらいだ。


さて、個人的な意見。

もう言い尽くしたと思うんだが、最後に一言。

最後まで読んでくれた方々。こういう馬鹿げたチキンホーク保守派(笑)の主張や思考に、安易に取り込まれる前に、よくよく考えてほしいのだ。日本の将来、および個人のレベルでは自分の将来を、だ。それも真面目に。


posted by ペンギン太郎 at 20:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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