2015年07月11日

本を読むことの重要性について。


最近、佐藤優先生の本を読んでいる。
そして、本を読むことは重要なのだな、と再認識した。

「人生の極意」

という本を読んだ。佐藤先生が、相談者の悩みや疑問に対して実に誠実に答えていくという本である。佐藤先生は、本当にすばらしい人だと思う。例えば、

Q.医学部を目指して十浪している弟がいます。
A.弟さんが合格する可能性はゼロです。

Q.弁護士になって「赤線」を復活させたい。
A.司法と立法を区別できてない時点で問題外。
あなたの場合、法科大学院に進んでも司法試験に合格する可能性はほぼないと思います。

こういうことが言える人が誠実で、自分の発言に責任を持てる人なのだろう。
この種の質問をされたとき、相手を傷つけまいとか、怒らせないように、と思って「がんばれば、夢はかなう」みたいな嘘をついてしまうこともある。相手を馬鹿にしてしまうようなこともあるかもしれない。あるいは、相手にとって役に立たないような、その場しのぎのごまかしを言うこともあるかもしれない。

上だけ見ると、実に冷たい突き放したような印象だが、その理由づけの文章は実に誠実でまじめで、かつ、本当に本当に質問者のためを思って考えた回答なのだ。そして、質問者を馬鹿にしたり見下したりもしない。的確な役に立つ助言をしてくれる。そして、場合によっては、厳しいが本当のことを言ってくれる。
詳しくは本書を参照。

これぞ、本を読むことの重要性だろうか。現実世界で、こんな立派な態度の人に会う確率はとても低いと思う。

私の場合、つい最近まで、質問に対してこれと真逆の態度をとる上司がいたのですよ。その上司の態度を、自分で勝手に4法則とか4段階とか名づけてましたけどね↓
@まず、相手の質問自体を馬鹿にする。場合によってはキレる。
A質問の問いとは全く関係ない自分の考えを、ながながと語りだす。
B何の関係があるのか意味不明なクイズを出し始める。回答が間違っていると言って、また馬鹿にする。そしてキレる。
C俺は、こんなに一生懸命に答えてやったのにお前は何もわからないのか、と言って馬鹿にする。そしてキレる。

例を出そう。
Q.日本国の首相は?
A.安倍晋三です。(模範解答)

その上司の回答。
@だいたい、一国の総理の名前を知りたいとか、お前はいったいなにを考えているんだ。そんな知識ばかりの頭でっかちだから、だめなんだ。わかってないだろ。それだから、お前は社会で通用しないんだ。
Aオレが若い頃とか、とにかく、明日に向かって、希望に向かって行け!って感じで、がむしゃらに頑張っていた。とにかく、頭を動かすより、体をどんどん動かす、そして結果を出す。
Bこのグローバル社会で何が大事か?答えてみろ。違う違う。全然違いまーす。国際競争で何が重要なのか?違う!そんなのは全然、重要じゃない!そのくらいなんで分からないんだ!常識だろ?全く駄目だなお前は。
Cまったく、オレの貴重な時間をこれだけ無駄にして、なにも学んでないことが、オレにとっては衝撃だな。うん。やっぱり、強い日本を動かしていた世代は、オレの世代で終わったんだ。日本は滅びるな。

ギャグのように聞こえるが、毎度毎度、こんな感じの意味不明の4段階なんですよ。どの質問に対しても。
コイツは私にとっては、精神的な苦痛の種だった。今年の春から職場を変えて、コイツが視界から消えたのは本当に幸せなことだった。もう、二度と、関わる気はありません。

佐藤優先生は、相手の立場になるとか、敵対者であればその内在的論理を知ろうと努力することが重要と仰っている。佐藤先生が、質問者に対してまじめに誠意をもって答えようとするのも、その考えの延長にある。だから、佐藤先生ご自身が、納得がいかないと考える質問に対しても、相手の立場で考えて、助言する。

これは、簡単なようだが、並大抵の努力でできることではない。例えば、私は、いくら考えても、あのバカ上司の4段階の内在的論理が分からない。とにかく、オレは偉い、オレは偉い、格下はクズだ、格下はクズだ、という情念だけはビリビリと感じても、それを構築する論理や背景はまるで分からない。正直、分かる努力もしたくない。

佐藤先生のような人がいて、佐藤先生のような考え方や物事に臨む姿勢があることは本を読まなければ、絶対に分からないことだ。
posted by ペンギン太郎 at 02:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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